2025年度
ヨーロッパ学 ICT IA (火4時限 前期1単位)
ヨーロッパ学 ICT IB (火4時限 後期1単位)
担当: 永田善久
授業形態: 演習

課題(前期)[2025-05-13 情報開示]

前期課題に関連する Emacs の操作法については ヨーロッパ学 ICT 講義テキスト の中の

を参照

課題内容のイメージ画像は下の通り

    課題提出の手順

  1. PowerShell(Windowsの場合)またはターミナル(Macの場合)で

    clear
    emacs --version
    tex --version

    とコマンドを打ち込ん(その都度 Enter/Return キー)だときの「結果画面」(インストール確認画像)をアクティブウィンドウのみ(=デスクトップ全体ではない!)「スクリーンショット」(「スクリーンキャプチャ」とも)に撮り,この画像ファイルを「lg240001_ict1a.png」(lg240001 の箇所は自分の学籍番号,英数字は小文字かつ直接入力[=半角])というファイル名にした上で,その画像ファイル(1点目)
  2. GNU Emacs の「編集」画像(編集分割画像その1 / 編集分割画像その2 / 編集分割画像その3 / 編集分割画像その4)を手本にして,「スペース,改行位置,各種特殊文字や記号に至るまで,これと全く同じテキストファイル」を作成し,(ただし,第1第2行目の「作成日時および変更日時のタイムスタンプ箇所」はサンプルと異なるのが正しい!)
  3. ファイル名を「lg240001_ict1a.txt」(lg240001 の箇所は自分の学籍番号,英数字は小文字かつ直接入力[=半角])とした上で,そのテキストファイル(2点目)
  4. ynagata@fukuoka-u.ac.jp まで「メールにファイル添付」する方式で送付すること
  5. 永田のメールアドレス(課題の宛先)には @ の後に cis が付かない ことに注意!
  6. 締切は「2025-07-22(火)昼の 12:00」(必着)
  7. 課題を受け取り次第,永田から提出者へ「確かに受け取りました」という内容のメールを「一両日中」に送信するので,各自必ず永田からの送信メールを確認すること.これにより一連の「課題提出」が完結する
  8. 一度提出した課題を「後から差し替えることはできない」ので,メール送信の際は十分注意して,課題を提出すること
  9. 永田からの「課題受け取り通知メール」が届かない場合,メール送受信に関して何らかの事故が起きた可能性があるので,大至急永田までメールで問い合わせること.その場合でも再提出の猶予は「2025-07-25(金)昼の 12:00」まで. それ以降は「受け付けない」ので,できる限り余裕を持って課題を提出すること
  10. 評価ポイントは以下の通り(カッコ内はヒントとなるキーバインディング,コマンドなど):
    • フリーかつオープンソースソフトウェアである Emacs と TeX を自らの PC に,各種設定も含め,能動的に正しくインストールできたか
    • アクティブウィンドウ画面のみのスクリーンショット画像を撮り,この画像ファイルをメールに添付して正しく送信できるか.これのやり方がわからない場合,ネット上で自分で能動的に調べられるか
    • テキストファイルに任意のファイル名を付与できるか(C-x C-f)
    • テキストファイル作成時の「年月日(曜日)時:分」を自動入力できるか(C-u C-c !)
    • C-x C-s で Time-stamp を自動入力できるか(これにより「最新更新日時」を自動記録できる)
    • latin-prefix 入力メソッド(C-x RET C-\ で latin-prefix を選択)を使って「欧文特殊文字(ウムラウト,アクセント記号のみならず,引用符合,N-dash 等々も全て含む)」を入力できるか(欧文特殊文字の入力については 独仏キーバインディング(PDF) 文書を参照)
    • テキストを自動整形できるか(M-q)
  11. なお,さらに以下のコマンド等を使えると,第2段落(ドイツ語)第4段落(フランス語)文章の作成において「楽ちん」できる(第2, 第4 段落の文章は「文法的に正しい文章ではない」ことに注意! あくまで「Emacs を使った『テキスト編集』演習」が目的)
  12. FURIKA(授業アンケート)への回答(7/3 木 から 7/22 火 まで)も,宜しくおねがいいたします!


ヨーロッパ学 ICT 課題ファイル置き場


EURO ICT Emacs & TeX のインストール法(Windows)

EURO ICT Emacs & TeX のインストール法(Mac)


目次
  1. シラバス
    1. 概要
      1. 前期: ヨーロッパ学 ICT IA
      2. 後期: ヨーロッパ学 ICT IB
    2. 授業の進行・方法[ヨーロッパ学 ICT IA・IB とも]
    3. アクティブ・ラーニング[ヨーロッパ学 ICT IA・IB とも]
    4. 到達目標
      1. 前期: ヨーロッパ学 ICT IA
      2. 後期: ヨーロッパ学 ICT IB
    5. 授業時間外の学習(予習・復習) [ヨーロッパ学 ICT IA・IB とも]
    6. 成績評価基準および方法[ヨーロッパ学 ICT IA・IB とも]
    7. テキスト[ヨーロッパ学 ICT IA・IB とも]
    8. 参考書[ヨーロッパ学 ICT IA・IB とも]
    9. 履修上の留意点[ヨーロッパ学 ICT IA・IB とも]
    10. 授業計画
      1. 前期: ヨーロッパ学 ICT IA
      2. 後期: ヨーロッパ学 ICT IB
  2. 授業進度表
    1. 前期: ヨーロッパ学 ICT IA
    2. 後期: ヨーロッパ学 ICT IB

1 シラバス

1-1 概要

1-1-1 前期: ヨーロッパ学 ICT IA

この授業は御自身のノート PC(Windows または Mac)を教室に持参していただく BYOD 形式,かつ実践演習を伴う授業です。スマートフォンやタブレットは不可ですので注意してください。

この授業ではまず「多言語処理用にカスタマイズした GNU Emacs と TeX を御自身の PC にインストール」してもらいます。GNU Emacs および TeX はフリーでオープンソースかつクロスプラットフォームのソフトウェアです。

インストールを済ませた後は,「テキスト主義 ICT」をテーマに,GNU Emacs という高機能テキストエディタを用いて,ドイツ語・フランス語・英語・日本語等「自然言語のテキスト」を高度に編集処理できるスキルを体系的に学びます。

なお GNU Emacs のユーザインタフェースは全て「英語」ですので,このテキストエディタを使うことは日々「英語をツールとして使う」良い実践ともなります。

1-1-2 後期: ヨーロッパ学 ICT IB

この授業は御自身のノート PC(Windows または Mac)を教室に持参していただく BYOD 形式,かつ実践演習を伴う授業です。スマートフォンやタブレットは不可ですので注意してください。

この授業では前期に引き続き GNU Emacs 使用を前提として,より高次の「テキスト主義 ICT」を学びます。具体的にはプログラミング & マークアップ言語である TeX を用いて「論文体裁文書」を作成します。プログラミングそのものは扱いませんが,「テキスト主義 ICT」の中身は「プログラミング的思考力」を基盤としています。

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1-2 授業の進行・方法[ヨーロッパ学 ICT IA・IB とも]

授業は講義と演習を組み合わせて実施します。講義は担当教員持参 PC の画面を教室のスクリーンに投影しながら行います。授業の進行における割合は,およそ講義(50%),演習(50%)です。

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1-3 アクティブ・ラーニング[ヨーロッパ学 ICT IA・IB とも]

アクティブ・ラーニング「対応」授業です。

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1-4 到達目標

1-4-1 前期: ヨーロッパ学 ICT IA

  1. キーボードの QWERTY 配列とそれ以外の様々な配列の存在を理解し,正確かつ迅速なタッチタイピングができる[A-2 知識・理解]
  2. 各種文字コード・改行コードの存在と,ドイツ語・フランス語・英語・日本語における正書法の存在とを理解している[A-2 知識・理解]
  3. 多言語処理用にカスタマイズされた GNU Emacs と TeX を自分の PC(Windows または Mac)にインストールできる[B-3 技能]
  4. GNU Emacs が備える的確なインプットメソッドを用いて多言語テキストを入力でき,文字・語・文・段落・セクショニング単位でのテキスト編集もできる[B-3 技能]
  5. ICT に関する未知の事柄や理解の不確かな事柄に関して自ら解決法を探るべく,積極的に行動できる[C-2 態度・志向性]
  6. 学友と互助的な関係を保ち,協力し合いながら行動できる[C-4 態度・志向性]

1-4-2 後期: ヨーロッパ学 ICT IB

  1. マークアップ言語 TeX の原理を理解している[A-2 知識・理解]
  2. 論文の「体裁」について理解している[A-2 知識・理解]
  3. 各言語の正書法に基づいた「多言語混在文書」を TeX で作成できる[B-3 技能]
  4. TeX を用いて「論文体裁文書」を作成できる[B-3 技能]
  5. 理解の不確かな事柄に関して自ら解決法を探るべく,積極的に行動できる[C-2 態度・志向性]
  6. 学友と互助的な関係を保ち,協力し合いながら行動できる[C-4 態度・志向性]

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1-5 授業時間外の学習(予習・復習)[ヨーロッパ学 ICT IA・IB とも]

予習: 前もってアナウンスされた「学習範囲」の「実践演習」(60分)
 復習: 学習事項のその都度の点検および確認.その上で「予習」に取り組むこと(60分)

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1-6 成績評価基準および方法[ヨーロッパ学 ICT IA・IBとも]

本授業は各到達目標の達成度を基準として,平常点(出席状況・授業への参加姿勢など)60点(到達目標: 1, 2, 3, 4, 5, 6),期末課題40点(到達目標: 1, 2, 3, 4)という配分で成績を出します。授業開始の定刻時間から15分以内の遅刻であれば認めますが,この場合の平常点に関わる評価は1/2とし,それ以降の遅刻は欠席とみなします。ただし,後日証明になる書類が呈示された場合に限り,欠席・遅刻扱いを取り消します。

本授業科目では定期試験を実施しないため,再試験を受験することはできません。

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1-7 テキスト[ヨーロッパ学 ICT IA・IBとも]

なし

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1-8 参考書[ヨーロッパ学 ICT IA・IB とも]

その他,参考テキストおよび演習用ファイル等は,授業サポート Web からダウンロードしてください。

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1-9 履修上の留意点[ヨーロッパ学 ICT IA・IB とも]

この授業では御自身の「ノートPC」(Windows や Mac)を教室に持参していただきます。スマートフォンやタブレット端末(iPad 等)は不可です。

この授業では「出席」を厳密に取り扱います。学生証をカードリーダーにかざし忘れた場合は,必ずその授業の直後までに申し出てください。

自分の PC にインストールした GNU Emacs と TeX を日常的に使いこなすことが「テキスト主義 ICT」習得における一番の近道です。

IA → IB → IIA → IIB といった段階を経ない受講は知識・理解・技能の点から不可能です。

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1-10 授業計画

1-10-1 前期: ヨーロッパ学 ICT IA

1スタートアップ授業)GNU Emacs と TeX のデモ
2GNU Emacs と TeX のインストール(1)
3GNU Emacs と TeX のインストール(2)
4GNU Emacs と TeX のインストール(3)
5カーソル移動
6キーボード Quit と Undo
7変換,交換,入力支援
8インクリメンタル検索
9リージョン操作,一括置換,問い合わせ置換
10インプットメソッドの操作(1)
11インプットメソッドの操作(2)
12バッファ,ウィンドウ,フレームの操作
13ディレクトリの操作
14矩形編集,アウトライン編集
15総括と FURIKA 授業アンケート

pdfTeX TYPESET(Web 上で「欧文 TeX ソースファイル」をコンパイル)

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1-10-2 後期: ヨーロッパ学 ICT IB

upTeX TYPESET(Web 上で「日本語 TeX ソースファイル」をコンパイル)

1スタートアップ授業)TeX はじめの一歩
2セクショニング
3目次の自動出力
4箇条書き
5原典引用の仕方
6引用時のディスプレイ表示
7フロート概念と表
8表の Cross References 処理
9フロート概念と図
10図の Cross References 処理
11多言語混在文書の処理法
12参考文献
13脚注における参考文献からの引用表記
14タイトルページ独立と文書全体の Cross References 処理
15総括と FURIKA 授業アンケート

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2 授業進度表

2-1 前期: ヨーロッパ学 ICT IA

1スタートアップ授業 [クリックして視聴!]. ヨーロッパ学 ICT 参考用講義テキスト(IA/IB)をダウンロードし,「はじめに」(pp.3–5)を読んでおくこと. キーボード操作(=タッチメソッド)の練習を今から始めておくこと. EURO ICT Emacs & TeX のインストール法(Windows の場合Mac の場合)ページに「ざっと」目を通しておき,初回対面授業時から行う「EURO ICT Emacs & TeX のインストール作業」に備え「心の準備」をしておくこと. 初回対面授業時に「ノートPC」を必ず持参すること,また,途中で電源が落ちないよう,あらかじめ「PCをフル充電」しておくこと!
24/15(火)FUポータルに入り,「シラバス閲覧(学部)」,「教員名で検索: 永田 善」(苗字と名前の間に「全角空白」)と打ち込み「検索実行」,マッチした結果から「ヨーロッパ学 ICT IA」をクリック,「授業の進行・方法」の箇所にある「授業サポートウェブ」リンクをクリックすると「ヨーロッパ学 ICT IA/IB のサポートウェブ」に至れるので,これを「ブックマーク」する.

GUI: Graphical User Interface vs. CUI/CLI: Character-based User Interface/Comand Line [User] Interface の説明,本授業で学ぶ内容は「徹頭徹尾 CUI/CLI」.

PowerShell を起動し,これを「タスクバーにピン留め」,自分の「ホームディレクトリ(=ホーム,ホームフォルダ,とも)」を知る: C:\Users\ynagata だと ynagata が自分のホームディレクトリ,PowerShell 上で使ったコマンド: cd (Change Directory) .. | cd ~ | whoami | pwd (Print Working Directory).

宿題: C:\Users\自分のホームディレクトリ\Documents\work となるように work ディレクトリを新規作成し,work の「ショートカット」をデスクトップ上に作成する.

次回から(あるいは自宅で作業し,どんどん先に進めていって良い)「EURO ICT Emacs & TeX のインストール法(Windows)」(Mac の人は Mac)に従い,各自で作業. さしあたり「4. EURO ICT Emacs のインストール(Windows)」の「7. Emacs のフレーム調整」まで完遂する.
34/22(火)各自で EURO ICT Emacs インストール作業. 分からないこと,疑問点等々があれば,いつでも永田まで照会のこと. TeX のインストールには時間がかかるので,自宅で行う.
44/29(火)各自で EURO ICT Emacs インストール作業(続き). EURO ICT Emacs(素の Emacs に各種カスタマイズを施したもの)のインストールを完了した者は,念のため,永田まで(授業中,口頭で)報告すること! インストールが完全であるかどうかチェックします. 次回授業まで2週間間が開くので,自宅でぜひ TeX のインストールに挑戦し,これを完遂させると良い.
55/13(火)EURO ICT Emacs インストール作業(続き). これを完遂した者は「永田のチェック」を受けること. 自宅で TeX のインストールを行うこと. 前期課題のお知らせ.
65/20(火)
75/27(火)
86/3(火)
96/10(火)
106/17(火)
116/24(火)
127/1(火)
137/4(金)
147/8(火)
157/15(火)

pdfTeX TYPESET(Web 上で「欧文 TeX ソースファイル」をコンパイル)

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2-2 後期: ヨーロッパ学 ICT IB

upTeX TYPESET(Web 上で「日本語 TeX ソースファイル」をコンパイル)

1スタートアップ授業 [クリックして視聴!]. ja_very_start.texja_very_start_tate.tex をダウンロードし,それらの中身をよく調べ,upTeX_TYPESET のページでコンパイルしてみよ(PDF ファイルが得られる). ヨーロッパ学 ICT 講義テキスト(IA/IB) の「第13講 pp.47–49」に目を通しておくとさらに良い.
29/16(火)
39/30(火)
410/7(火)
510/14(火)
610/21(火)
710/28(火)
811/11(火)
911/18(火)
1011/25(火)
1112/2(火)
1212/9(火)
1312/16(火)
1412/23(火)
152026/1/6(火)

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