真夏の夜の夢
夏至
2023年6月21日(水),今日は夏至。夏至の頃には,古来,色々と不思議なことが起きる。
契約を反故にした街に復讐しようと「まだら男 Bundting」が今度は「狩人の出立ちで,赤い奇妙な帽子を被り,恐ろしい形相」で再びハーメルンに姿を現し,通りという通りで笛を吹き鳴らし,子供達130人を失踪させた事件が起こったのも「1284年6月26日(ヨハネとパウロの日)」(グリム兄弟『ドイツ伝説集』より)。
シェイクスピアの戯曲『真夏の夜の夢 A Midsummer Night's Dream』もそうした夏至に起きた物語。ドイツ語タイトルは Ein Sommernachtstraum となる。
この戯曲は,やはり「フェーリクス・メンデルスゾーンの劇付随音楽」と共に鑑賞したい。序曲,諧謔曲,間奏曲,夜想曲,結婚行進曲はいつ聞いても本当に感嘆する。
演出は Henry Mason, 指揮は Ivor Bolton, オーケストラはザルツブルクのモーツァルテウム管弦楽団,舞台セットはザルツブルク大司教宮殿中庭(レジデンツホーフ)。
素晴らしい芸術作品を鑑賞する際は,やはり,美味しい酒(夏至なのでビール)。怠惰だが,ケルシュ用のグラスを使い回し。