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2023 Rugby World Cup と Astérix & Obélix

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2023年9月8日から10月28日までフランスで開催された第10回ラグビーワールドカップは,南アフリカが2大会連続4度目の優勝を果たして終了した。

残念ながら日本代表チームは決勝トーナメントへ進出できなかったが,日本チームをはじめ興味のそそられる試合を見るため Jsports のオンデマンド・コンテンツ配信「ラグビーパック」を 2023-10-08 に購入し(一ヶ月税込 1,980 円),以下のカードを楽しんだ(1 から 4 は「見逃し配信」を利用して視聴)。

  1. 2023-09-09(土): オープニング・セレモニー & 予選 Pool A フランス vs. ニュージーランド(27:13)
  2. 2023-09-10(日): 予選 Pool D 日本 vs. チリ(42:12)
  3. 2023-09-18(月): 予選 Pool D イングランド vs. 日本(34:12)
  4. 2023-09-29(金): 予選 Pool D 日本 vs. サモア(28:22)
  5. 2023-10-08(日): 予選 Pool D アルゼンチン vs. 日本(39:27)
  6. 2023-10-15(日): 準々決勝 アルゼンチン vs. ウェールズ(29:17)
  7. 2023-10-15(日): 準々決勝 ニュージーランド vs. アイルランド(28:24)
  8. 2023-10-16(月): 準々決勝 イングランド vs. フィジー(30:24)
  9. 2023-10-16(月): 準々決勝 南アフリカ vs. フランス(29:28)
  10. 2023-10-21(土): 準決勝 ニュージーランド vs. アルゼンチン(44:6)
  11. 2023-10-22(日): 準決勝 南アフリカ vs. イングランド(16:15)
  12. 2023-10-28(土): 3位決定戦 イングランド vs. アルゼンチン(26:23)
  13. 2023-10-29(日): 決勝 南アフリカ vs. ニュージーランド(12:11)

中でも個人的に印象深く面白かった試合は「9. 2023-10-16(月): 準々決勝 南アフリカ vs. フランス」だった。

前半 22 分過ぎ,フランスのペアト・マウバカのトライ(この結果 12:12 と得点が拮抗)によって与えられたコンバージョンキック(これはトマ・ラモスが蹴った)を,なんと南アフリカのチェスリン・コルビが目にも止まらぬ速さでチャージし,仏側の2点追加を阻止したのである。

2023 Rugby World Cup & Cheslin Kolbe

当該シーンをオンデマンド配信の動画から「スクリーン・キャプチャ」してみたが,コルビの動きが速すぎてボールが良く見えない(跳躍したコルビが両手を挙げている様は判別できる)。

「コルビのスタートは早すぎたのでは?」と色々言われたりもしたが,結局,南アフリカが1点という僅差でフランスに競り勝ったのだった。

もう一つ面白かったのは,前半「フランス 22点, 南アフリカ 19点」で折り返した後半13分過ぎ,トマ・ラモスのペナルティゴールにより3点を追加し「25:19」とフランスが南アをやや突き放した直後,追加得点を喜ぶフランスチーム応援席の有様をカメラが映し出したのであったが,そこにはフランス産の超有名コミックス « Astérix » の中のキャラクタ(左から順に)「Panoramix, Obélix, Astérix」(ドイツ語版では Miraculix, Obelix, Asterix)に扮した仮装の一群が見られたことだ(Obélix と Astérix の間の女性は族長 Abraracourcix の妻 Bonemine か? 奇抜な赤い衣装を纏っているのは Cétautomatix か? ドイツ語版ではそれぞれ Majestix, Gutemine, Automatix)。

2023 Rugby World Cup & Obélix

Astérix シリーズは,1959年,ルネ・ゴシニ(原作)とアルベール・ユデルゾ(作画)によって発表されたコミックスだが,1977年にゴシニが亡くなった後(第24巻 Astérix chez les Belges まで二人の共作),それ以降はユデルゾ一人が原作・作画を担当し(第25巻 Le Grand Fossé から第34巻 L’Anniversaire d’Astérix & Obélix – Le Livre d’Or まで),第35巻からはゴシニとユデルゾの作風を活かしたままにする形で,後継者 Jean-Yves Ferri(原作)と Didier Conrad(作画)によって現在まで続く(第35巻 Astérix chez les Pictes から第39巻 Astérix et le Griffon まで)フランスコミックスの古典となっている。

Astérix シリーズは(全巻ではないが)古典ギリシア語やラテン語にも翻訳され,刊行されている。またドイツではとりわけ人気があり,いくつかのアルバム(巻)は「ドイツ語の方言」版まで刊行されているほどだ。

2023年11月中旬には最新刊の第40巻 « L'Iris Blanc » (»Die Weiße Iris«) が出る予定。

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